文豪・夏目漱石の「それから」は、1909年の6月から10月にかけて朝日新聞紙上で連載されました。
「こころ」「三四郎」に引き続き、現代によみがえります。
(小説本文は現代仮名遣いの岩波文庫版に準拠しています)


彼は足の進まない方角へ散歩に出たのを悔(く)いた。もう一遍出直(でなお)して、平岡(ひらおか)の許(もと)まで行こうかと思っている所へ、森川町(もりかわちょう)から寺尾(てらお)が来た。新らしい麦……
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職に就かず、実家に金を無心しては裕福な生活を送る独身青年の代助。
旧友の平岡と妻三千代が東京に戻ってくる。かつて愛した女への思いを、代助は再び募らせていく。
106年ぶりに再連載中の夏目漱石「それから」は中盤に差し掛かり、代助・三千代・平岡の関係が緊迫を迎えようとしています。作品に登場する「坂」などを手がかりに、「それから」のこれまでと今後をたどります。