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新モンゴロイド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新モンゴロイド(しんモンゴロイド、: neo-Mongoloid)とは、W・W・ハウエルズによるモンゴロイド分類日本では埴原和郎尾本恵市らが用いていた[1]
モンゴロイドを形質的特徴を中心とする遺伝的特性から、「新」・「旧」という、定かではない単語を用いて分別した表現方法である。進化の程度が「新」・「古」という意味ではなく、寒冷地適応を経ているか否かの違いを表したというのが、一般に流布している現段階における分類であるが、現代では科学的に有効な概念とは見なされていない。

分布

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新モンゴロイドは、主に現在のシベリアモンゴル中国朝鮮半島カザフスタンキルギスアラスカカナダグリーンランドに多く居住するとされる。

日本には、紀元前8世紀から紀元前3世紀にかけての縄文時代終期から、弥生時代以降に渡来人として断続的に渡来した、弥生人古墳人日本列島在来の北方系古モンゴロイド縄文人・アイノイド)と混血して現在の大和民族倭人和人)が形成された。

特徴

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カルムイク人頭骨トマス・ヘンリー・ハクスリーの著作より(1901年)[2]

東ユーラシア北部の寒冷地域で独自の寒冷適応を遂げた集団が、かつての形質人類学で新モンゴロイドとされた人々である。

埴原和郎は以下の特徴を挙げている[3]

  • 凍傷を防ぐために鼻が低い
  • 肺に入れる空気を暖めるため上顎骨が横と縦に広がり、それでも足りなくて頬骨が前方に突出するため、扁平面長で大きい顔
  • 細い眼裂、一重瞼
  • 胴が大きい方が寒さに対して有利なので身長が高く、胴が大きく、四肢が短い短足胴長

さらに、薄い体毛(特に男性ひげの少なさ)などの特徴を持っている。耳垢が湿ったあめ状ではなく乾燥した粉状となり、耳垢の特徴と同じ遺伝子によるわきがの原因となるアポクリン汗腺が少なく、頭髪が直毛であること、頭形は前後に短く横に広い短頭が一般的で脳容積が大きいといった特徴がある。新生児に蒙古斑が見られるのも特徴である。

特に北部モンゴロイド、旧アジア人種エスキモー人種に典型的な新モンゴロイドの特徴がみられ、中部モンゴロイドと南部モンゴロイドは古モンゴロイドとの混合特徴がみられる。

遺伝子

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新モンゴロイド系民族で高頻度で観察されるY染色体ハプログループは、ハプログループC2NO2Qである。

最近の研究から、東アジア人(モンゴロイド)を特徴付ける遺伝子があることがわかった[6][7]

かつての区分

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その他

出典

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  1. 下中直人編 『世界大百科事典 21』 平凡社、447-448頁。
  2. Huxley, T.T. (1901). Man's place in nature and other anthropological essays. D. Appleton and Company.
  3. 埴原和郎 日本人のルーツ
  4. 1 2 Tambets, Kristiina et al. 2004, The Western and Eastern Roots of the Saami?the Story of Genetic “Outliers” Told by Mitochondrial DNA and Y Chromosomes
  5. Tambets et al 2004
  6. Yuan, Dejian; Lei, Xiaoyun; Gui, Yuanyuan; Wang, Mingrui; Zhang, Ye; Zhu, Zuobin; Wang, Dapeng; Yu, Jun et al. (2019-06-09). “Modern human origins: multiregional evolution of autosomes and East Asia origin of Y and mtDNA” (英語). bioRxiv: 101410. doi:10.1101/101410.
  7. Chen, Hongyao; Zhang, Ye; Huang, Shi (2020-03-11). “Ancient Y chromosomes confirm origin of modern human paternal lineages in Asia rather than Africa” (英語). bioRxiv: 2020.03.10.986042. doi:10.1101/2020.03.10.986042.

関連項目

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